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バンクーバーでの小さな発見をときどきご紹介します


by ammolitering5

着物の命

昨日、民舞の発表会というのに行ってきました。しかし、「民舞」とは何ぞや?民謡に合わせて日本舞踊みたいなのをするのかな、と思ってたら、うーん、どうも違いました。
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なんと、演歌みたいなのに合わせて着物で踊る、というものだったのです。そんな世界があったのですね。しかも、その歴史が50年になろうとしてるとは。。。ぜんぜん知らなかった世界です。楽しかったかといえば、正直言って楽しくありませんでした。踊りそのものが問題なのではありません。音楽があまりに大音量で耳が痛いのと、それともっと大問題は、観客のお喋りがうるさい、ということなのです。観客の大半はいかにも田舎のおばちゃんとおばあちゃんで、踊りを見ながら隣同士元気にずっとお喋りを続けるのです。一人や二人ではありません。あっちでもこっちでもそうなのです。そして、手拍子をするときは周りの人の鼓膜を破るような「パアーン!パアーン!」という元気な音を響かせます。やめてくれ。。。しかしまあ、これはこういう文化なのだと思います。30分耐えて早々に退散しました。

ところで、踊りを踊ってた人たちはみんな着物を着ていました。舞台用なので多少は簡略化したものだと思いますが、一応着物です。でも、あくまで舞台衣装であって、日頃の「着る物」ではありません。でも、昨日お会いしたお友達は、二人とも日常的に着物を着ています。でも、「部品」をたくさん組み立てないと着られないような着物ではなく、日本の伝統衣装、つまり日本人が日頃の日常の衣類としてきた着物の精神を受けつぐ日常着なのです。正直言って、びしっと決めた本物の着物と比べると見劣りします。簡素、とか、簡単服、という言葉が浮かびます。「仕立て屋甚五郎」というブランドだそうですが、安っぽい、と言う人もいるでしょう。伝統を重んじる年配の人にも「とんでもない!」という評価が多いようです。

でも、私はこの「着物」あるいは「着物にヒントを得た洋服」には、形を変えて裾野を広げて伝統を生き返らせよう、という見上げた精神を感じます。安っぽいかもしれませんが、今時の着物は立派な振袖や訪問着ばかりで、私が子供の頃に見ていたような貧しい普段着ではありません。かなり適当な、浴衣みたいな格好の着物を着ている人がたくさんいました。伝統が伝統であるというのは、そういうことではないかと思います。集約された形だけが本物としてもてはやされますが、裾野をないがしろにすれば頂上が消えるのは時間の問題です。手抜きに見える簡単な作りの着物であっても、それに慣れ親しむことの価値は多大なものがあります。
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午後はこういうものに行ってまいりました。美容に目覚めた葉子さんが無駄なあがきをしています。以前はしばらくクリニークの基礎化粧品を使ってて、それも良かったことは良かったのですが、けっこう高いです。それに、もともとどこかのブランドに惚れこんでるわけでもありません。顔が粉吹き芋にならなければそれでいいのです。一度間違って温泉上がりに馬の胎盤の入った化粧水を使ったらびっくりするほどしっとり滑らかになったのですが、気持ちの上であんまり使いたくありません。馬っぽい匂いもしないし、翌朝ほんとに驚くほどの効果があるのです。馬でもいい、という方には私が個人的に効果を保証します。馬の胎盤の化粧水

ついでに、これを扱ってる温泉も、私たちが泊まったビジネスホテルも、人吉に行く方にはほんとにお勧めです。すごく高級とかじゃ全然ないけど、手ごろな値段だし、清潔で、なんだかとても温かい雰囲気なのです。
ホテルサン人吉
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うーん、やっぱりね。肌のテストをやってもらったら、水分も脂分も、バランス良く全然足りないのでした。小じわやシミやたるみが出るのも当然よね、と、数字ですっかり納得です。これはつまり水と油を補えばいいのでしょうが、どうしようかな。。。
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ばっちりお化粧した美容部員の皆さんによってたかって値段の高い化粧品をぬったくってもらい、たくさんサンプルを頂いて、(無駄になりそうだけど)メークのアドバイスも頂いて、そして何も買わずに帰ってきました。楽しかったです。お肌というより単なる「顔の皮膚」だった私の顔面は、突然の事態に驚いてせっかくのお化粧を浮かせてしまいました。でもまあ、モデルがモデルですから多くは期待できません。記念写真を撮って、すぐに洗い流してしまいました。
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by ammolitering5 | 2012-04-23 23:11