偶発的な収穫の夏
2012年 07月 10日
バンクーバーでは2、3日前からようやくほんとの夏らしいお天気です。それでも半そでだと風が肌に涼しく感じます。今日もまた植物園に行ってきました。しばらく続いた雨と最近の晴天で、植物は元気に茂っていました。空高くそびえるこれは何という名前でしょうね。
葉っぱはまるでビロウドのようです。しかし、よーく考えてみたらビロウドってほんとは何なのかな。ほんとうの本物のビロウドって、いったい何でできているのでしょう。昔の人が作ったのでしょうけれど、すごいものだと思います。
手触りだけでいろんな布地や毛皮の種類を極めて正確に言い当てることのできる人がいます。ずーっと昔の話ですが、私は3年ほど古着の買い付けをしていました。日本の老舗の古着店からの注文に応じて、特定のスタイルのいわゆるビンテージ物を探していたのです。そのときに昔のファッションスタイルや素材などをいろいろ勉強したのですが、なかなか難しいです。この道何十年という人たちは、手触りだけで「これは2歳くらいのカンガルーのお腹のところの毛よ」などと断定的に言ってのけます。そして、それがぴしゃりと当たっているのですから言葉がありません。プロとは、あるいは名人とは、どんな分野でも見上げたものだなと思うのです。コレクションでもするみたいにいろんなことをちょっとずつ齧ってきた私としては、こんな継続と追究の姿勢を持つ人に対して深い尊敬の念を禁じえません。
何か知らないかわいい花。
これは北米原産のアルブツスという木で、日本名はありません。実際の発音はアービュータスなので、かなり違いますね。海岸近くの土地に生えてることが多いです。赤茶けた皮がぽろぽろと剥けていくのが特徴です。
シンブルベリーが実ってました!これは実がほんとに柔らかくて、採ったらその場で食べなくてはなりません。そのため、酸味がなくて濃厚なラズベリーみたいでとってもおいしいのに栽培には向かず、全く流通していません。
こちらは栽培種のラズベリー。もちろんこれもとてもおいしいのですが、野生のシンブルベリーの味にはかないません。
一重咲きの蔓バラが満開でした。とても香りがいいです。しかし、こうして見るとずいぶん少女趣味の格好をしてますね。押しも押されぬ血統書つきのおばさんであることを考えると、もうちょっとそれらしい服装を心がけたほうがいいかもしれません。
八角の花が咲いてました。初めて見ました。八角というのは中国料理によく使われるスパイスで、英語ではアニスとかスターアニスとか呼ばれています。日本の実家の近所にもよく似たのがあるのですが、毒がある種類なのだそうです。
これはたしか、ホタルブクロという名前でしたね。小学生の頃だったか、夕方かくれんぼをしていた子供たちが異次元のホタルブクロの中に入って消えてしまう、というお話を読んだ覚えがあります。「でも後で無事に帰って来た」というオチのない、ただ怖いだけの童話だったのです。忘れっぽいことでは人後に落ちない私がうん十年経ってもしつこく覚えているのですから、幼心によっぽど強烈な印象を刻んだのでしょう。
ただの点々にしか見えませんが、じつはこれはワシなのです。頭と尻尾のところが白く光っていて、3羽が同じところをぐるぐると回っていました。何をしていたのでしょうか。バンクーバーではときどきこうやってワシを見かけますが、あんまり近くで見たことはありません。
小さな小さなローズヒップがありました。
悲しいかな、我が家の農園のグリーンピースが折れてしまいました。さやが3つついてたのですが、その重みを支えきれなくなってしまったのです。一応支柱はしておいたのですが、うちにあった一番長い棒は編み棒だったので、ちょっと長さが足りなかったのでしょう。
グリーンピースはワカメと玄米の栄養で丸々と太っていました。
これ以上は望めないほど新鮮なグリーンピースを生のままで齧って食べました。みずみずしくて甘くて、すごくおいしかったです。苗をくれた美奈子ちゃん、ありがとう。
葉っぱはまるでビロウドのようです。しかし、よーく考えてみたらビロウドってほんとは何なのかな。ほんとうの本物のビロウドって、いったい何でできているのでしょう。昔の人が作ったのでしょうけれど、すごいものだと思います。
手触りだけでいろんな布地や毛皮の種類を極めて正確に言い当てることのできる人がいます。ずーっと昔の話ですが、私は3年ほど古着の買い付けをしていました。日本の老舗の古着店からの注文に応じて、特定のスタイルのいわゆるビンテージ物を探していたのです。そのときに昔のファッションスタイルや素材などをいろいろ勉強したのですが、なかなか難しいです。この道何十年という人たちは、手触りだけで「これは2歳くらいのカンガルーのお腹のところの毛よ」などと断定的に言ってのけます。そして、それがぴしゃりと当たっているのですから言葉がありません。プロとは、あるいは名人とは、どんな分野でも見上げたものだなと思うのです。コレクションでもするみたいにいろんなことをちょっとずつ齧ってきた私としては、こんな継続と追究の姿勢を持つ人に対して深い尊敬の念を禁じえません。
何か知らないかわいい花。
これは北米原産のアルブツスという木で、日本名はありません。実際の発音はアービュータスなので、かなり違いますね。海岸近くの土地に生えてることが多いです。赤茶けた皮がぽろぽろと剥けていくのが特徴です。
シンブルベリーが実ってました!これは実がほんとに柔らかくて、採ったらその場で食べなくてはなりません。そのため、酸味がなくて濃厚なラズベリーみたいでとってもおいしいのに栽培には向かず、全く流通していません。
こちらは栽培種のラズベリー。もちろんこれもとてもおいしいのですが、野生のシンブルベリーの味にはかないません。
一重咲きの蔓バラが満開でした。とても香りがいいです。しかし、こうして見るとずいぶん少女趣味の格好をしてますね。押しも押されぬ血統書つきのおばさんであることを考えると、もうちょっとそれらしい服装を心がけたほうがいいかもしれません。
八角の花が咲いてました。初めて見ました。八角というのは中国料理によく使われるスパイスで、英語ではアニスとかスターアニスとか呼ばれています。日本の実家の近所にもよく似たのがあるのですが、毒がある種類なのだそうです。
これはたしか、ホタルブクロという名前でしたね。小学生の頃だったか、夕方かくれんぼをしていた子供たちが異次元のホタルブクロの中に入って消えてしまう、というお話を読んだ覚えがあります。「でも後で無事に帰って来た」というオチのない、ただ怖いだけの童話だったのです。忘れっぽいことでは人後に落ちない私がうん十年経ってもしつこく覚えているのですから、幼心によっぽど強烈な印象を刻んだのでしょう。
ただの点々にしか見えませんが、じつはこれはワシなのです。頭と尻尾のところが白く光っていて、3羽が同じところをぐるぐると回っていました。何をしていたのでしょうか。バンクーバーではときどきこうやってワシを見かけますが、あんまり近くで見たことはありません。
小さな小さなローズヒップがありました。
悲しいかな、我が家の農園のグリーンピースが折れてしまいました。さやが3つついてたのですが、その重みを支えきれなくなってしまったのです。一応支柱はしておいたのですが、うちにあった一番長い棒は編み棒だったので、ちょっと長さが足りなかったのでしょう。
グリーンピースはワカメと玄米の栄養で丸々と太っていました。
これ以上は望めないほど新鮮なグリーンピースを生のままで齧って食べました。みずみずしくて甘くて、すごくおいしかったです。苗をくれた美奈子ちゃん、ありがとう。
by ammolitering5
| 2012-07-10 09:45