今日はあるお洒落なブティックに行きました。マイ・シスターズ・クローゼットというお店です。ここは実はぜんぜんそう見えないけど古着屋さんなのですが、「私の姉妹の洋服ダンス」という名前がついてるのには理由があります。
古着屋さんは大抵どこも収益を何らかのチャリティーに寄付するという形式になっていて、このお店はいろんな暴力の被害に遭った女性を支えるために活動しています。これは店内にあったポスター。「同意はありますか?」と書いてあります。デートをして女性を泥酔させて襲うという事件が後を断たないのだそうです。
「同意はありますか?」とプリントした下着も売っています。酔いつぶれた女性の衣服を剥がしたときにこれを見て正気に戻ってもらおう、という主旨だそうです。人間は理性で行動をコントロールしないなら単なる大きな動物です。男は女を力で襲い、女は女で挑発していると思われても仕方の無い格好をしたりします。夏など女性の私でも目のやり場に困ることが度々なのです。それに、被害に遭うのは男性もいるし、子供やその他の弱者が襲われる場合も多々あります。なんだか滅茶苦茶な世の中だなと思いますが、それぞれに自衛をしながら次の世代への教育を頑張るしかないのでしょう。ただ、子供はお手本を見て学ぶ生き物なので、大人が実際に大急ぎで襟を正さないなら口で幾ら言っても明るい未来は望めない気もしますが。。。
ああ、それともう一つ、同意を表すこの単語を私は実は知りませんでした。移民の多い国ですし、他にも知らない人はたくさんいると思います。もっと誰でも分かりやすい言葉を使ったほうが効果的なんじゃないかな、と思った次第でした。
それから若い女性4名でレバノン料理を食べに行きました。内訳は気の若い女性が3名、ほんとに若い女性1名です。今日はゆかさんのお誕生日なのです。とても@#&才とは思えないお肌の張りが美しいゆかさんは、カナダでは30代で通用します。お誕生日おめでとうございます。
「ご馳走」という名前の特別料理を奮発しました。いろんなベジタリアン料理がたくさん出てくるのです。これはハマス(ひよこ豆のペースト)、タブラー(パセリあるいはペトルーシカちゃんのサラダ)、ナスビのペースト、キャベツのお漬物です。とってもフレンドリーなメキシコ人の若者がウェイターをやってましたが、料理をしているのはちゃんとレバノンの人で、おばあさんから教わったレシピで作っているそうです。
すごいですねえ、こんなにたくさん出てきました。揚げたカリフラワーにレモン汁をかけたもの、レンティル豆の煮物(辛いです)、ファラフェル(豆のコロッケのようなの)、ナスビとお米の煮たの、サラダ、フェタ(ヤギのミルクのチーズ)、オリーブ、そして再びキャベツの漬物です。どれもこれもすごくおいしいのです。ベジタリアン料理がこんなに幅広い形で出てくるのは嬉しいです。私は特にカリフラワーが好きで、一人で全部食べたいくらいでした。
ソースも豊富についてきます。パンもピタという薄っぺらいのがたくさん出てきました。
こんなに小さなオリーブがありました。オリーブは梅干に通じるものがあります。
フレッシュジュースもいろいろあります、ということでしたが、本日できますのはニンジンとオレンジとライムのみ。というわけで、キャロットジュースを頼みました。甘くて粉っぽくておいしいです。なんで粉っぽいと感じるのか分かりませんが、どことなくそんな気がするのです。もちろん、生のニンジンを搾っただけで作ってあります。今日の健康はこれでOK、という気がします。
デザートはこちら、なんだかすごく甘い塊です。2口くらいで挫折しました。レバノン料理でずっと生きていける、と思うほどおいしかったのですが、デザートは和菓子かフレンチが恋しいです。
レバノンなのにトルココーヒーを頼みました。レバノンコーヒーというのはなかったのです。これはバラの香りの水とカルダモンが入っていて、既に砂糖も入っています。粉のように細かく挽いたコーヒー豆で作ってあって、底に泥のようなのが溜まります。
ままごとみたいなエスプレッソカップでほんの少し味わいました。これはやっぱり水タバコでもふかしながらベリーダンスをするお姉さんを見て、のんびり半日くらい飲んでるのが似合うな、と思います。本来、女性が飲むものではないのでしょう。
水はキュウリ入りのが置いてありました。さわやかでおいしいです。レバノンって、「えーと、ひょろっとした杉がたくさん生えてて、多分イスラエルのご近所だと思うけど」という程度にしか認識していなかったのですが、地図で見たら確かにイスラエルの北の隣人でした。杉のほうは、生えてることは生えてるけどあんまりひょろっとはしてなくて、むしろ幅広で頑丈な感じです。レバノン・ピザがやたらとおいしいことは知ってましたが、今後は「レバノンはベジタリアン天国」という認識も加えねばなりません。シリアのお隣でもあって物騒ですが、戦火が及ばないといいな、と思います。
せっかく近くに来たことですし、ゆかさんとこのネズミセットにもご挨拶をしていきましょう。チャッキー君、ダン君、ネイト君、3匹揃って通称「男組」です。パンダみたいなのがネイト君、色の薄いのがチャッキー君、、、
そしてネズミ色なのがダン君です。いわゆるドブネズミ系の彼らですが、清潔な邸宅でネズミ可愛がりされて育っているので、むしろ彼らにばい菌をつけないようにこちらが手を洗ってから触ったほうがいいと思うほどです。
私の膝にも乗ってきてくれました。尻尾がいかにもネズミです。これが駄目だという人もいることと思いますが、私はネズミと共に暮らしたいです。しかしちょっと状況的に無理なので、ハムスターを貰ってこようかなあ、どうしようかなあ、と考えています。ハムスターというのは飼っても全然慣れなくて、あんまり面白くないペットではありますけれど。
ゆかさん、ネズミまみれです。
「手に余る」というのはこういう状態を指すのでしょうか。ゆかさん、お陰さまで(私のじゃないけど)楽しい誕生日でした。またお会いしましょうね。
そうそう、こちらは男組ファンのHちゃんが作ったチョコレートのネズミです。すご~い!ほんとにネズミっぽいです。Hちゃんは男組へのファンレターもときどき届くようで、きれいにディスプレイしてありました。